2-5.木材の性質

a.機械の性質(気乾状態、繊維に平行)

種類 比重 圧縮強サ
[kg/cm2]
曲ゲ強サ
[kg/cm2]
引張強サ
[kg/cm2]
セン断強サ
[kg/cm2]
弾性係数
[t/cm2]
カタサ木口
[cm]







         
赤カシ
アカ松
エゾ松
オオナラ
0.90
0.60
0.45
0.80
510
520
460
460
1,110
730
590
790
1,220
570
490
900
120
82
59
79
110
57〜140
43〜110
59〜110
0.03
3.0
3.0
0.06
カエデ
カツラ
カラ松
0.72
0.50
0.65
564
500
640
910
700
830
821
540
700
114
70
90
57〜126
72〜90
98〜110

0.09
0.15
クリ
クロ松
ケヤキ
0.60
0.60
0.75
350
440
530
580
700
870
600
520
880
64
76
97
49〜110

84〜110
3.0
3.0
0.06
サワラ
シオジ
白カシ
ス ギ
0.35
0.65
0.90
0.40
340
510
640
400
470
820
1,180
580
280
930
1,250
450
49
87
123
52
38〜57

76〜86
57〜130
3.0
0.06
0.03
3.0

トウヒ
ト カ
0.40
0.45
0.60
667
370
550
1,460
580
750
1,610
580
580

63
83

42〜86
57〜86

3.0
3.0
ヒノキ
ヒ バ
姫小松
0.50
0.50
0.50
520
380
370
800
600
630
570
550
550
72
72
69
77〜130
53〜110
60〜86
3.0
3.0
ブ ナ
ホ ウ
モ ミ
ヤマザクラ
0.75
0.45
0.45
0.65
490
390
450
530
950
730
640
880
870
640
510
740
98
80
65
100
57〜89
57〜86
42〜110
57〜110
0.30
3.0
3.0
0.24

    
米スギ
米トガ
米ヒノキ
米  松
0.40
0.50
0.50
0.50
370
375
415
480
570
615
675
770
590
630
690
740
59
63
69
64
70
99
84
110
2.27
2.17
2.00
2.10

    
赤ラワン
白ラワン
チーク
0.60
0.50
0.60
410
430
340
870
780
790
    100
110
70
 
 
1.09
[註]カタサは直径3cm の鋼球を4,000kg で圧入したときのクボミの深サで、マサ目及び板目のカタサはほぼ同程度で木口のカタサより小さい。
b.その他の性質(気乾材について)
発熱量[kcal/kg] 日本産平均4,500
熱伝導率[kcal/mh℃] 0.1(縦) 0.7(横)
発点火[℃] 針葉樹平均257、濶葉樹平均263、防火処理して320
電気抵抗[Ω/cm2-cm] 生材7,500、乾燥材750,000,000
伸ビ・縮ミ[%] 繊維飽和点以下の含水状態においては、含水率の増減と共に伸縮する。
(a)常温においては湿度1%の変化は、含水率を0.25%変化させる。
(b)含水率1%の変化は、気乾状態の長サを次の割合で変化させる。
S=気乾比重とすれば
(板目)0.55S、 (マサ目)0.30S、 (繊維方向)0.03S、
引用文献:「技術者必携 機械設計便覧」 (狩野三郎著 改訂版) 工業材料の特性 非金属材料 第559頁 木材の性質より引用。