種類の記号 | 特徴 |
---|---|
SUS302 | 18Cr−8Ni 鋼の基準型。SUS303・SUS304はいずれもSUS302に改良を加えたもの。 Ni 添加により耐蝕性・機械的性質が良好。 |
SUS303 | SUS302に S・P を添加して切削性を向上したもの。ただし、耐蝕性はやや劣る。Mo を添加し、 耐蝕性を改善している。 |
SUS304 SUS304L |
SUS302の改良型で、炭素量が少なく耐蝕性・溶接性にすぐれている。オーステナイト系
ステンレスのなかで最も標準的なもの。 SUS304Lは、SUS304より炭素量を低くして、粒界腐蝕性・溶接性を向上したもの。 |
SUS316 SUS316L |
Mo 添加により耐蝕性(孔蝕)・耐酸性が良好であるとともに、高温強度が大きく、耐熱鋼として
用いられる。 SUS316Lは、SUS316より炭素量を低くして、粒界腐蝕性・溶接性を向上したもの。 |
SUSXM7 | SUS304にCu を添加して、冷間加工による加工硬化性を抑制したもの。 |
SUS430 | 18Cr 鋼の基準型で冷間加工性・耐蝕性が良好。価格が低廉であるため、多くの用途で使用される。 |
SUS434 | SUS430にMo を添加して耐蝕性を改良したもの。 |
SUS410 | マルテンサイト系の代表的なステンレス鋼。熱処理後の機械的性質と耐蝕性にすぐれている。 |
SUS403 | Si・Cr の成分範囲を小さくして、耐蝕性の向上と熱処理後の靭性を改良したもの。バルブ・ ポンプシャフト・刃物・ボルト・ナット・蒸気タービン翼・ジェットエンジン部品などに用いられている。 |
SUS416 | S・P の添加により13Cr 鋼の切削性を向上したもの。耐蝕性は基準型よりやや劣る。 |
SUS431 | Ni 添加により靭性を改良し、Cr の添加により耐蝕性を改良したもので、熱処理のきく マルテンサイト系では耐蝕性が最も良好。製紙機械・船舶用シャフト・航空機部品などに用いられている。 |
SUS440C | ステンレス鋼のなかで最も硬度が高く、耐摩耗性にすぐれており、ダイス・玉軸受などに 用いられている。 |